スティーブ・ジョブズを悼む

「私がこれまでくじけずにやってこれたのは、ただひとつ。
自分がやっている仕事が好きだという、ただそれだけなのです。」

Apple 文化を築いた先駆者、スティーブ・ジョブズ氏が先日、他界した。その訃報を知ったのはちょうど打ち合わせのときで、たまたまFacebookを覗いたら、マーク・ザッカーバーグが、「・・・・I miss you . 」と、コメントを残していた。まさかと思いつつ、ニュースサイトで確かめた。

Steve_Jobs

いま一人静かにPCの前に座っている。手元のキーボードから Bluetooth でつながれた先には、この原稿を映しだしている iMac 。キーボードと iMac の間には、iPad 。脇には、MacBook Pro 。少し離れたところに、スピーカーとつながった iPhone が充電を兼ねて待機している。

そう、自分はいま Apple 社の製品に囲まれて仕事をしている。4年前初めて Apple の製品、iPod を購入して以来、その完成度と卓越したフィット感に魅せられて、ついには、10年以上に渡り使い続けてきた WIndows を卒業してしまった。

「Mac は「すべての人のために」作ったわけではなく、僕ら自身のために作ったんです。この製品が良いか悪いかを判断するのは自分たちだったのです。マーケット調査をしようなんてつもりはありませんでした。ただ、自分たちで作れる最高のものを作りたかっただけなんです。

美しいたんすを作っている大工さんは、安っぽいベニヤ板を背板に使ったりはしないでしょう。壁に面していて、誰の目に触れないとしても。作っている自分ではそこにあると分かっているから、背面にも美しい木材の板を使うはずです。夜、気を病まずにゆっくり眠れるためには、美学と品質は隅々まで行き渡っていなくてはならないのです。(スティーブ・ジョブズ)」

自宅オフィス、アップルと共に

偉業を成し遂げた方の功績は一人ひとりの心に深く影響を残すのであろうか。一人の思いとその行動が世界を変えた。スティーブの思いはどこまでも深く強く、多くの人に幸せをもたらすパワーを秘めた。

「自らの心と直感に従う勇気を持つこと。どういうわけか、心の声や直感は本当になりたい自分のことをすでにわかってる。それ以外のことは、それほど大事じゃないんだ。(スティーブ・ジョブズ)」

自分が信じたことを大切にしたい。自分を信じて生きる。どこまでも諦めない。いいと思ったこと、自分の納得いくことをトコトン追い求める人生でありたい。

いまの自分のワークスタイルにとても影響を残して頂いたジョブズの突然の訃報はとても悲しいものだ。でも同時にその強烈な生きざまに深く感動する。

「当時は分からなかったが、アップル社に解雇されたことは、私の人生で起こった最良の出来事だったと後に分かった。成功者であることの重さが、再び創始者になることの身軽さに置き換わったのだ。何事につけても不確かさは増したが、私は解放され、人生の中で最も創造的な時期を迎えた。(スティーブ・ジョブズ)」

自分の信じたこと、好きなこと、この世にあってほしいなと思うものを探し続けてきた。そしてそれを生み出し、製品化した。発明家として、実業家として、そして一人の人間として、いつまでも愛され続ける一人の生涯を、ボクは深く心に刻み今日を生きていきたい。

「スティーブ・ジョブズを悼む」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: tumi ・ミ・テ・ー

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