昔を懐古する趣味はない。
今を嘆く時間も持ち合わせない。
あるのは、たしかにいまも心に宿る、
我が心のふるさと、玉川学園。
その思いを共有する仲間をいつまでも大切にしたい。
私が卒業した高校は、玉川学園という東京の町田市にある私立学校。中学から通い始めたので、高校と中学の同級生はほぼ重なる。
玉川学園を創始した小原国芳先生は、鹿児島の南端、久志に生まれ育ち、「全人教育」という旗を掲げた。
肥やしを担ぐけれど、ピアノも弾く。(※)
というメッセージに象徴されるように、何でも経験させてもらった。何でも取り組んでいく中で、バランスのとれた人柄をつくり、本当に価値のあるもの、尊いものを自ら判断して選択する力を育成する。
さまざまなモノやことに取り組んでいく中で、自分に合ったもの、ピンときたものにトコトン取り組んでいく個別な取り組みも徹底していた。
全人教育では、6つの価値を掲げていた。
真・善・美・聖・健・富
古くて新しいかも知れない6つの価値。コスモスの花をメタファーとして使っている。
コスモス( Cosmos )は「宇宙」とか「調和」という意味もある。今でも大学の学園祭はコスモス祭としてその名を留める。
そこで、Cosmos ゆるゆる。「ゆるゆる」というネーミングに、「 Cosmos 」をつけてみているのも、学び舎のそれと無縁ではないかも知れません。。(つづく)
※ ここで使う「肥やし」は化学肥料ではなくて、牛や馬などの糞を指し、畑の土に混ぜた。
そういえば、中学部の廊下磨きにワックスとしても使っていた記憶がある。。