坂本龍馬と会ってきました。

『2010年 NHK大河ドラマ 特別展 龍馬伝』 in 京都文化博物館。

龍馬伝

さまざまな資料館や博物館、個人所有から集め寄せられた書簡や遺品など文化財の数々が、龍馬の生涯を基軸に歴史の再構成を試みられていました。圧巻です。

もっとも眼を見張ったのは、歴史に残る人物たちの書簡。連綿調の龍馬の筆跡、西郷の威風堂々とした筆つかい。勝海舟のあっさりした筆運び。皆ちがって、みなそれぞれ個性的に新しい日本の誕生に役割を果たしてきた。

喜怒哀楽をにじませながら、ときに流血をまみえながら、今日の日本を築いてきた、その礎を眼(まなこ)に収めてきました。

たとえ書かれている文字は読み取れなくても、その悔しさや、歯がゆさ、歯切れのワルさ、逆に、機に臨み我を試さんとする心意気、力強さや生命パワーを、遥か150年の年月を超えて、目の前の参列者である自分に迫ってくる。

直筆のメッセージは大切だと改めて痛感しました。メールやブログ、Webサイトなど、その便利さ・簡便さ・効果は言うまでもないけれど、一方で、心を伝えるメッセージとして、手書きの書簡は唯一無二のもの。

龍馬が姉の乙女に宛てた、お龍さんとの鹿児島への慰安旅行の旅に触れた書簡が印象的です。日本初の「新婚旅行」とも言われているこの道中での書簡には、山のイラストが描かれ、その様子が克明に記述されている。

すべての展示品の中で、唯一イラストの交えられたこの書簡には、姉・乙女に対する龍馬のいとおしい気持ちが伝わってくると同時に、龍馬の自由度の高い表現力が、文字からイラストへとビジュアルなデザインに遷移している様子が伺え、情報デザインの観点からも貴重な史料になっていることを印象づけます。

『2010年 NHK大河ドラマ 特別展 龍馬伝』
京都文化博物館にて、明後日19日(月)までの開催。

必見です!

とくに関西方面の方は是非!!

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