朝8:00スタートで始めたゆるカフェ。7名の方にお集まり頂きました。お集まり頂いた皆さまのご状況をお伺いして、「子テーマ」の説明から始めてみました。
子テーマの発想はユニークで、親テーマのいい所どりをしながら、都合のいい所だけを変えて自分好みにしていく応用範囲の広いテクニックです。
説明の後半は投稿画面のご説明を行ないました。ダッシュボードの投稿画面は充実したWordPress の機能を随所に感じられる所です。
午前の勉強会、10時からは個別時間としていましたが、ワークスタイルを含む幅広いご質問を矢継ぎ早に頂く機会となりました。その内のいくつかを後述しています。その場できちんとご説明できなかったところは補足も添えて記述をしています。
午後は、6名でのお花見となりました。
サプライズ・ゲストに株式会社れむの代表取締役、北村 亜新さんをお招きしました。お花見の前に、北村社長のご紹介で近所にオープンしたばかりの中華料理屋さんにお惣菜をオーダー。ボリュームたっぷりの中華を堪能しながら、新宿中央公園でのどかなひとときを過ごしました。
以下、簡潔さを優先したいので「です・ます」を省きます。
Index
1.実際の制作では子テーマを使うこともあるのか。
初めは使っていたけれど、今ではほとんど使うことがない。
2.セキュリティをどうしているか?
・WordPress やプラグインのバージョンを新しいものに
・ログイン名やパスワードにありふれた文字列を使わない
3.SEOをどうしているか。
基本的にはコンテンツを重視。
4.保守料をとっているか?
・保守料はとっている
・「管理費」のみのときも
5.お客様との信頼関係をどう築いているか。
・信頼関係は0から築いていく
・自らのブランドを育てる
6.お客様との契約について
・契約はもっと自由であっていい
7.Evernote で活動や業務を管理する
GTDという手法。
1.実際の制作では子テーマを使うこともあるのか。
初めは使うこともありましたが、今ではほとんど使うことがない。
納得いく制作にするためには、やはりある程度テンプレートを自身で制作していかないと、サービスのクオリティを落としかねない。それでも限られたご予算での対応をせざるを得ない場合は選択肢の一つとしてあり。
初めからオリジナルに作ろうとすると、さまざまなテンプレートを作らないといけない状況も出てくるので、初めにベースとなるテーマを作り、それを基に制作を行なうのが現実的。
現在利用する頻度の高くなってきたテーマが、UnderscoreS 。WordPress のデフォルトテーマや WordPress.com で使われるスターター・テーマに。
2.セキュリティをどうしているか?
・WordPress やプラグインのバージョンを新しいものに
・ログイン名やパスワードにありふれた文字列を使わない
先ずはWordPress やプラグインのバージョンを新しいものに。バージョンアップの時はバックアップを忘れずに。自動アップデートを行なっても不具合が生じたときはすぐに戻せるように。
あまりメジャーでないプラグインを使うときはとくに。そのプラグインが信頼できるものであるかどうかの見極めはいくつかポイントがある。公式のものであること、定期的な更新が行なわれていること、最近のアップデートが行なわれていること、多くの方からの評価があることなど。ふだんからアンテナを貼っておいて、使えそうなプラグイン情報などは仕入れておくことも大切。
ログイン名やパスワードはありふれたものを使わない。お客様にも使わせない。管理サーバーに侵入される被害の9割以上は、テクニカルなハックによるものではなくて、そうしたソフト面での管理の甘さを突いてである。
パスワードなどデータ管理がうまくできずに、覚えやすいものを使っているケースもある。データの管理は Evernote などのストレージサービスのご利用もお勧め。
3.SEOをどうしているか。
基本的にはコンテンツを重視。
WordPress はそのままでもSEOと親和性が高い(適切なリンク構造を持っている)。先ずはサイトの内容を充実させていくことから。手軽に更新の可能なCMSとしてのWordPress の持ち味をうまく活かしていきたいところ。
Web サイトを制作してどうその内容を膨らませていくか、サイトのオーナーにとって、担当者にとって、その内容を膨らませていく必要性やモチベーションは少しずつ異なってくる(ことがある)。
Web サイト制作を一段落させるその前の段階で、制作を行ないながら、お打ち合わせを重ねたり、早い段階でブログの投稿なども試みて頂きながら、サイトの運用をお取り組み頂くことも課題の一つになってくる。
4.保守料をとっているか?
保守料はとっている。
WordPress を運用していく上で、どうしても維持管理のためには必要な労務がある。保守の内容をよくご説明させて頂いた上でご契約をする。「サーバー保守」とは別に、「ディレクション費」をお申し受けすることもある。
お客様のご状況によって変わるけれど、ご自身での管理をご希望される場合や「出費」を避けたいお客様に対して、(上記のセキュリティの問題など保守をしないことのリスクをきちんとご説明した上で)年間の「管理費」のみをお申し受けして、何か不具合があったときに単発で対応する約束をすることもある。
技術的なことで内容的に必ずしもすべてお客様にご理解頂けないときでも、作業報告を都度上げていくのが望ましい。
5.お客様との信頼関係をどう築いているか。
・信頼関係は0から築いていく
・自らのブランドを育てる
上記に重なるけれど、日頃のお客様とのコミュニケーションは大切。たとえご紹介頂いてつながっているお客様でも、信頼関係は0から築いていく気持ちで、一つずつ課題や運用などの認識の共有・合意を図っていく。
その一方で、自分のブランドをもつこと、育てることも大切。趣味のサイトを立ち上げているとか、ショッピングモールを運営しているとか。ゆるゆるカフェをしているとか。。
6.お客様との契約について
契約書・ご注文書はお客様との信頼関係があって初めて交わせる文書だと考えている。Web サイト制作はお客様とチームを組んで築きあげていく一つのプロジェクト。お打ち合わせを重ねながら合意を形成して、それを紙面で確認取り合うのはプロジェクトを確かな歩みにするための大切なステップ。
そうしたことを踏まえた上で、契約の仕方はおそらくもっと自由であっていい。プロジェクトの内容によっては、お客様の組織の中のスタッフの一人として動くことも。プロジェクト単位で、業務請負人としてそのクライアントさんに所属する契約をすることもある。大切なことは当事者同士の理解と信頼関係。
7.Evernote で活動や業務を管理する
GTDという手法。
Evernote (時系列型ストレージ)でタスクを管理するという手法。GTD という管理手法をご紹介。今や自分のあらゆる活動や業務の行動において、このGTDを取り入れている。実際のデータ・ファイル管理は、Dropbox や Google ドライブなどディレクトリ型ストレージと併用。
Web サイトを継続的に運用・発展していく上で、情報管理体制を整えていくことは試金石になる。Web サイト制作をご契約していく上で、その早い段階で制作後の運用についても話し合いを行ない、制作を進めながら情報運用の体制を整えていくサポートを行なっていく。
勉強会でご紹介した関連サイト・書籍など
午前の勉強会
- Firefox:使用ブラウザ
- Firebug (Firefox 用):使用プラグイン
- Coda2:使用テキストエディタ
1.実際の制作では子テーマを使うこともあるのか。
- スターターテーマ _s(underscores)
- スターターテーマ _s を使ってWordPressのテーマをつくる(準備編)|Gatespace’s Blog
- WordPress テーマ開発4つのアプローチ #wacja2012|ja.naoko.cc
- Foundation:CSSフレームワーク1
- Bootstrap:CSSフレームワーク2
2.セキュリティをどうしているか?
7.Evernote で活動や業務を管理する
- Evernote の使い方として
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
その他
- brackets:エディタを保存しなくても変更が反映されるブラウザ
- colorschemedesigner:色彩選定ツール
- generatewp:PHPソースを書き出してくれる