ゆるゆるに生きるということ

今朝、近所の遅咲きの桜の花のつぼみが一斉に開き始めました。一年半前にゆるゆるの世界観を描きましたが、その世界観が自分の日常とどのようにつながっているのか、今回は正面から向きあってみました。

INDEX

  1. 自由に学び合う場を創る。
  2. 感じたことを行なう。
  3. 元気をカタチにする。
  4. ゆるゆるの実践 - 自在力 -
  5. WordPress のしくみに魅せられる。
  6. WordPress は初心者にもやさしい。
  7. WordPress 制作領域に入って頂く。
  8. ゆるゆるカフェを行ないます。

1.自由に学び合う場を創る。

自由に学べる場を作りたい。学びは自由なものでありたいという思いで、二年前にゆるゆる広場を立ち上げました。学びたいことを学び、仲間と学んだことを共有していく場を創りたい。そう思いました。

ゆるゆる広場のテーマは「セルフ・ブランディング」です。

セルフブランディングは新しい時代に力強く生きるための必須なスキルと考えます。

それを実現するために二つの課題を設定しました。
・WordPress
・WorldCafe
本ブログでは WordPress に寄せる思いを中心に後半(5〜8)を記述しました。

2.感じたことを行なう。

ときは1992年。今からちょうど20年前の春です。生涯の師匠と出会いました。師匠は出会ってわずか半年後に他界します。命のリレーを経験しました。

「感じたことを行なう。それが実行。」

師匠は病床で息を引き取る二日前に、そう私に言葉を残してこの世を去りました。

「感じたことを行なう」のは分かりやすいメッセージですけれど、カンタンなことではありません。感じたことをふつうにそのまま行えば、時として人とのつながりを損ねるでしょう。仕事も失いかねませんし、生活が困ってしまうことにもなりかねません。

思ったこと感じたことでもそれをそのまま日常生活において行なうことはたやすいことではありません。それでも行なう理由があるとしたらそれは何でしょうか。

* 「感じたことを行なう。」・・・・ブログのキャッチにコピーに使っています。

3.元気をカタチにする。

感じることは自ら選択することができます。

かつてベストセラーとなった『7つの習慣』などにもそのことが詳しく描かれいますが、自らの反応と感情には「すき間」があります。受け取った事象にどう反応しようが、それをどう気持ちに置き換えていくかは自分で選択できるという考え方です。そして実際にそうなのだと思います。

感じたことを行なう。そのことを行なう理由を次の視点から考えてみました。

「パワーを感じ取れるかどうか」

私はふだん何かを決めないといけない時に、軽く目を閉じます。そして自らの内にパワーを感じる方に決めます。考えても決まらないときは頭で考えるのではなく身体で感じとる。日常的に行っている「小さな修行」です。^^

パワーは「元気」という言葉に置き換えてみてもいいと思います。元気はエネルギーの源。元気があるとかないとか表現しますが、おそらく誰でも・どんなグループでも「元気」は内に秘めている性質のものだと思います。それをうまく引き出せなくてしょんぼりしたり、仕事が捗らなかったり。。

自らの内にある元気を引き出すその試みの一つが、
感じたことを行なうという実践なのかも知れない。

と、ある時期から思うようになりました。

自らの感じ取り方が「混じりけのない」状態であるとき、それを行なうことはとても自然な行為なのですね。何の力みも要らない。何も考えずに自然に身体が動きます。それが日常的に行なえたら、どんなに仕事・生活はラクで効率が上がることでしょう。

実際はさまざまなストレスを抱えながら、仕事の納期に追われ、半ば義務的にタスクをこなし、理想とはほど遠い現実に身を委ねることもあります。そうした活動の中でもふと、体をゆるめてみる。そんな小さな気持ちの転換を大切にしたいものです。

* 「元気をカタチにします。」・・・・シュービン情報デザイニングのキャッチフレーズとして使っています。

4.ゆるゆるの実践 - 自在力 -

「身の回りに起こるすべてのことは自らが引き寄せている。」

この命題もここ何年かの間に当たり前のように言われるようになりました。私もまたその事実を素直に受け入れています。

たとえ損なこと、気まずい空気などを作ってしまうことはあっても、それが自らの感じたままの行ないであるのであればよしとする。それが「ゆるゆる」という言葉に託した秘めた思いです。

周りに起こるすべてのことを自ら選んだ経験または試練と受け止めていくことで、何事も主体的に取り組めるようになるのも事実です。

先ずは自分から始める。決める。言葉にしていく。行動を起こしていくことで自らの運命を作っていく生き方スタイルを実践するということ。それが「感じたことを行なう」ことと、少し深いところできちんとつながっている気がします。その生き方を CosmoStyle と呼んでみました。

ものごとはいつもはっきりとどちらかに決められることばかりではありません。むしろ分からないし、判別するには情報が足りていないことも少なくありません。それでもひとまず決める。そのときに働く力は「直感」と呼ばれたりする。

でもその直感も決して責任のない判断ではないはずです。自らの身体が元気を感じ取れるかどうか、その感じ取り方をいつもナチュラルな状態にしておきたい。それが日常の中で感じたことを行なう意識につなるがるように思うのです。

そうした直感を意図的に働かせる実践的なスキルに、私は「自在力」という言葉を置いてみています。それが一般的に妥当かどうかというよりは、先ずは自ら納得する言葉の響きであるかどうかが大切だと思っています。

* CosmoStyle ・・・・現在 Cosmostyle は Ghichi.com のサブタイトルとして置いております。

5.WordPress のしくみに魅せられる。

WordPress はホームページを作るための制作ソフトです。

初めての方からプロまで幅広く利用できる「オープンソース」として多くの方に支持され、制作ツールとして広く世界で普及されてきております。国内でも去年あたりにブレイクした感があります。

もちろん WordPress とて万能ではありません。目的に応じて使い分けられるべき制作ソフトの一つですし、目的に叶うサイトを実現するためには必要な相応のスキルと知識を伴います。それでもその魅力を一つお伝えするとしたら、それはそのソフトがもつ情報構造のシンプルさにあります。

一つのファイルですべてのページを代用する。

テンプレートの階層における構造のもっともコアなところです。WordPress は一つのプログラムです。たくさんのファイルとロジックが織りなすことで巧みな情報構造を実現しています。

「一つのファイルで」と述べたのは、そのファイルがあれば求められるページの種類を問わずすべてその一枚の「テンプレート(原版)」(index.php)が、ホームページを訪問した方がそのサイトを開くたびに閲覧できるページをその場で作ってくれる作業を WordPress はこんこんと繰り返します。

実際にWordPressで使われるテンプレートは、その用途に応じていくつも用意され、目的に応じた役割を分担し、使う人・作る人の思いを実現していきます。

WordPress はいつもただ一つのテンプレートから始まる。

そのしくみを知ったときは、あっ面白いなという感じだけでした。
でも次第に先の「ゆるゆる」の思いと深いところでつながり始めていました。

6.WordPress は初心者にもやさしい。

WordPress はテンプレートなどに見られる柔軟な構造をもつ制作ソフトであると共に、ホームページ制作を初めてみたい人にも間口の広い制作ソフトになっています。

ソフトの中のことは分からなくても、ひとまずはホームページができてしまう完成度の高い制作ソフト。それが WordPress のもう一つの顔です。そちらのイメージの方が一般の方にもなじみが深いかも知れません。

そしてもっと学んでみたい人・もっと自由な表現を試みたい人は、プログラミングやデザインの世界に足を踏み込んでいくことになります。

どこまで学ぶかは自由ですし、それなりの内容とクオリティを実現したければ、相応の時間と労務を必要とします。どこまで一般の方がクリエイターの世界に入っていくべきかは、個々の判断・置かれた状況などに委ねられます。

WordPressで使われるPHPという言語がまったく分からなくても、HTML と呼ばれる言語を少し理解するだけで、その制作の自由度は格段に広がります。

7.WordPress 制作領域に入って頂く。

ホームページ制作は私の仕事の中の業務の一つです。お客さまの状況に応じてさまざまな提案を行なっていきますが、制作する側と制作を依頼する側の厳密なラインはあまり引かずに制作を進めていくこともあります。

お客様にも早い段階から制作に関わって頂き、制作領域にどんどん入って頂くこともあります。お客さま参加型の制作の課題は、どこからどこまでが納品の範囲かが分かりづらくなることです。

また仕上がりは見た目のデザインの完全さを目指すのではなく、いかにそれがビジネス的に有効か、実りある効果をもたらすかマーケティングの視点を優先させ、どんどん手を入れて頂ける状況も作っていきます。その方がお客様にとってもメリットの高い展開となります。

ホームページ制作は請負契約ですが、次第に委任任意契約へとそのウエイトは移行していきます。変わることなく変わり続けるビジネスとコンテンツの文面更新のフットワークの軽さを優先します。クライアントさん自身で手がける領域が広がっていくほど、そのビジネス的な可能性は高まります。

ホームページ制作プロジェクトにおいて、さまざまな業務を重ねていきますが、もっとも大切なことの一つはそのプロジェクトの空気作りなのだと思います。制作を完全に仕上げないで公開して走りながら、制作を手直ししていくこともあります。先ずは公開してみて、そこからどんどん変わっていくこともあります。

ホームページ制作においては、お客様を交えて関わるスタッフ同士で話し合いを重ねることで、さまざまな気づきを得ながらサイトの内容が決まっていきます。

8.ゆるゆるカフェを行ないます。

お客様のビジネスに基づいた費用対効果の考察とその契約に基づいた制作プロジェクトの実践はお仕事の前提です。

その制作プロセスにおいて、関わるスタッフ・クライアントさんの皆さまにとって学びを進めるひとときであってもほしいと願います。もちろんそうしたサポートをお客様と十分理解を深め、ビジネスとしての効用をお感じ頂けることで発展的な展開も望めます。

個人にとって表現領域が広がることは喜びです。それがPCスキルにおいてもそうですし、リアルの対話の場などにおいても言えます。ネット社会に突入して、バーチャルとリアルのボーダーは限りなくあいまいになってきているのも事実です。

個人を輝かせるグループ・企業の営みが、結果的にはそのビジネスを大きく飛躍させます。制作プロジェクトをおおらかに進める空気感が作られていければ、そしてそれに伴うスキル・知識が蓄積されていければ、素敵な効果が期待できます。

ビジネスの制約の中で行えることは自ずと限られていますが、いつもその垣根を少し取り払ったところからスタートしてみて、いつも小さな試みを実践しています。

自分の内にある理想の学びの場をひとまず実現してみたい。それで「ゆるゆるカフェ」です。試行を重ねながら、ご参加の皆さまと楽しみながら続けてきたゆるゆるカフェが今週末に5回目を迎えます。毎月の定期開催を予定していますが、それもなぜ「定期」なのかいつも自らに問い直し続ける日々でありたいと思います。

「続けることに意味がある」のではなくて「続けたいから続けていく」どんなに内容が変わっていっても、いつも自らの内なる心のおく底で深く納得しての営みであり続けたいと思います。

【ゆるゆるカフェ Vol. 05 】WordPress を語ろう 4月7日(土)朝 /溝の口(川崎)

このブログを書くきっかけを頂いた3人の方に感謝します。

ここまでお目を通して頂き有り難うございました。

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